網入りガラスの間違った解釈
ご訪問ありがとうございます。
施工管理部ファサード設計課の二石です 😀
日頃、実測調査で居住者の方とお話させて頂き、色々と感じることがあるのですが、その中でも“網入りガラス”について間違って解釈をされている方がいらっしゃるので、今回ご紹介したいと思います。
「昔、泥棒が入ったので、防犯で網入りガラスを入れました。」
と、お聞きすることがあります。
とある物件では防犯対策として、1階の8割くらいの方が防犯対策で網入りガラスに交換していたところもありました。
しかし、その網入りガラスですが、一見頑丈そうに見えるので防犯にも強いと思われがちですが、残念ながら防犯性能はないに等しいと言えます。
なぜなら、ガラスが割れにくいわけではなく、飛び散るのを防ぐだけだからです。
ガラス破りをする空き巣にとっては、ガラスが飛び散らないことによって大きな音も出ないので逆に仕事がしやすく、狙われやすいとも言われております。
本来、網入りガラスとは、火事のときに熱で割れたガラスが飛び散るのを防ぐためのもので、延焼の恐れのある場所などにある防火設備のサッシのガラスとして、よく利用されています。
建築業界に携わっていれば当たり前のようなことなのですが、実際居住者宅でお話を聞いておりますと、なぜガラスに網が入っているのかというのを理解されている方はほとんどおりません。
しかし、このようなことも私共にとっては貴重なご意見となります。
より良い工事をするために、これからもお客様の貴重なご意見を大切にしていきたいと思います。